放課後等デイサービス 児童発達支援 運動学習教室クォーレグループ
広島古市教室です。

子どもたちは、日々の遊びや活動を通して、さまざまなことに挑戦しています。

初めて取り組む課題や、少し難しい運動、友だちとの関わりなど、成長の過程にはたくさんの挑戦があります。その中で、思うようにできなかったり、間違えてしまったりすることも少なくありません。

そんなとき、子どもがどのような反応を示すかは、一人ひとり異なります。

悔しくて泣いてしまう子、怒って活動をやめてしまう子、失敗を恐れて最初から挑戦しようとしない子もいます。

私たち大人にできることは、失敗しないようにすることだけではありません。失敗しても大丈夫だと思える環境をつくり、子どもが安心して挑戦できるように支えることも、大切な療育の役割です。

失敗を恐れるのはなぜ?

子どもが失敗を恐れる背景には、さまざまな理由が考えられます。

例えば、過去に失敗した経験が強く印象に残っていたり、間違えることに不安を感じていたりする場合があります。また、周囲の期待に応えたい気持ちが強く、うまくできなかった自分を受け入れられないこともあります。

さらに、課題の難易度が本人の力に合っていない場合や、何をすればよいのか見通しが持てない場合にも、不安が大きくなることがあります。

このようなときに、「失敗してもいいんだよ」「頑張ってやってみよう」と声をかけるだけでは、気持ちが切り替わらないこともあります。

大切なのは、失敗を恐れる気持ちを否定せず、子どもが何に不安を感じているのかを理解しようとすることです。

そのうえで、安心して取り組める環境や、本人に合った課題設定を工夫していきましょう。

失敗しても安心できる環境づくり

では、子どもが「失敗しても大丈夫」と思えるようにするためには、どのような関わりが必要なのでしょうか。

① 結果だけでなく、挑戦した過程を認める

子どもが課題に取り組んだとき、できたかどうかという結果だけに注目していないでしょうか。

もちろん、目標を達成することは大切です。しかし、それと同じくらい、挑戦しようとしたことや、難しいことに取り組んだ過程にも目を向ける必要があります。

例えば、跳び箱が跳べなかったとしても、踏み切りの位置を考えたり、何度も練習したりしたことには意味があります。

「最後まで挑戦できたね」「さっきよりも踏み切る位置がよくなったね」など、具体的に伝えることで、子どもは自分の成長に気づきやすくなります。

結果だけではなく、取り組む過程にも価値があることを伝えていきましょう。

② 大人自身も失敗を受け入れる姿を見せる

子どもは、大人の言葉だけでなく、日々の行動からも多くのことを学んでいます。

大人が間違えたときに、「間違えちゃった。もう一度やってみよう」と自然にやり直す姿を見せることも、子どもにとって大切な学びになります。

失敗すること自体が悪いのではなく、失敗したあとに考えたり、工夫したり、やり直したりできることを、身近な大人が示していくのです。

完璧にできることだけを求めるのではなく、試行錯誤する姿を肯定的に捉える雰囲気をつくっていきましょう。

③ 子どもに合った難易度を設定する

失敗を経験することは大切ですが、難しすぎる課題に何度も挑戦し、うまくいかない経験ばかりが続いてしまうと、意欲の低下につながることがあります。

そのため、子どもの発達段階や現在の力に合わせて、課題の難易度を調整することが重要です。

例えば、両足でジャンプすることが難しい子どもであれば、まずは膝を曲げる動きや、その場で軽く跳ねる動きから練習する方法があります。

一つひとつの段階を踏み、できることを増やしていくことで、「自分にもできた」という成功体験が生まれます。

必要に応じて手本を示したり、声かけをしたり、道具や環境を調整したりしながら、子どもが挑戦しやすい条件を整えていきましょう。

④ 失敗したときの気持ちを受け止める

失敗したときに、悔しさや悲しさを感じることは自然なことです。

そのような場面で、すぐに「大丈夫」「気にしないで」と励ますのではなく、まずは「悔しかったね」「うまくいかなくて悲しかったんだね」と気持ちを受け止めることが大切です。

自分の気持ちを理解してもらえたと感じることで、子どもは少しずつ落ち着きを取り戻し、次の行動を考えられるようになることがあります。

気持ちが落ち着いたあとに、「次はどうしたらうまくいくかな?」「一緒に考えてみようか」と声をかけることで、失敗を次の挑戦につなげていきます。

失敗は、成長につながる大切な経験

失敗を経験することは、決して無駄ではありません。

うまくいかなかった経験から原因を考えたり、別の方法を試したり、周囲の人に助けを求めたりすることも、成長に必要な学びです。

ただし、失敗すれば自然に成長できるわけではありません。失敗したときに安心して振り返ることができ、必要な支援を受けながら次の挑戦につなげられることが大切です。

療育では、子どもが失敗しないように先回りしてすべてを整えるのではなく、必要な安全や支援を確保しながら、自分で考え、試し、工夫できる機会をつくっていくことが求められます。

そして、うまくいかなかったときにも、子どもの価値が損なわれるわけではないことを、日々の関わりを通して伝えていきましょう。

まとめ

「失敗しても大丈夫」と思える環境は、ただ失敗を許すだけの環境ではありません。

子どもが安心して挑戦でき、うまくいかなかったときには気持ちを受け止めてもらい、必要な支援を受けながら再び挑戦できる環境です。

私たち大人が結果だけで子どもを評価せず、一人ひとりの努力や工夫、成長の過程を認めることで、子どもは少しずつ自信を育んでいきます。

「できた」という喜びだけでなく、「うまくいかなかったけれど、もう一度やってみよう」と思えることも、大切な成長の一つです。

子どもたちが失敗を恐れず、自分の可能性を広げていけるように。日々の療育の中で、安心して挑戦できる環境づくりを大切にしていきましょう。

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